災害発生時に仮設住宅や災害復旧工事の拠点などに活用されるイメージが強いプレハブ住宅ですが、一般的な一戸建て住宅に活用することも可能です。こう聞くと奇異に感じるかもしれませんが、実は数多くの口授建築やコンクリート造住宅の構造体に活用させるのと、基本的に同じ工法で作られているのです。そこでここではプレハブ住宅の特徴やメリット・デメリットなどについて御紹介してまいりましょう。
ここでプレハブ住宅の意義を確認しておくと、構造体や壁面や床面などの主要部分は工場で生産しており、現場で組み立てるという手法で作り上げられる住宅のことです。施工法は特徴がありプレハブ工法という手法が採用されています。製造手法には幾つかのバリエーションがありますが、一番ポピュラーなのは軽量鉄骨造を用いるというものです。ここでは軽量鉄骨造を使用しているプレハブ住宅を前提にメリットなどを参照してます。
まず主要な構造体が部品として工場で生産されて、現場では組み立てる作業で完成させることが出来ます。つまり職人の技術や熟練度などを必要としないで、高い完成度を期待できるメリットがあります。木造住宅に比較すると再現性が高く一定のクオリティを備えた住宅を供給することを可能にします。また現場での作業を効率化するので、工期も非常に短縮することが出来ます。なかには10日前後で完成するものもあります。そして完成後のメンテナンスやリフォームなども比較的容易なので、修繕費用などの費用も低く抑えることにつながります。
工期を短縮するということは、人件費を圧縮できることを意味するので、建築費用を安くおさえることも実現します。また工場で材料が大量生産されることでコストダウンにつながっています。しかも材料に無駄が出ないように効率的に処理することになるので、環境にも優しいと評価されているのです。
しかしながらプレハブ住宅にもデメリットがあるので、検討の際にはその点も考慮する必要があります。まずデザイン面での自由度は低いことです。部品が規格化されているので、メーカー側が提示する選択肢の中から自分のニーズにあったタイプを選択する形になるでしょう。そしてプレハブ住宅は耐火性に不安を抱えているのもデメリットのひとつです。木材は厚みを持つと耐火性能が強まりますが、鉄骨は一定以上の温度になると急激に強度は低下し倒壊するリスクがたかくなります。軽量鉄骨造では特にこの傾向が多いので注意が必要です。